特集 虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで
虚血性心疾患を診る,治す
循環器専門医による慢性期PCI
小宮山 浩大
1
,
田邉 健吾
1
1三井記念病院循環器内科
キーワード:
多枝病変
,
FFR
,
IVUS
,
CTO
,
ステント再狭窄
Keyword:
多枝病変
,
FFR
,
IVUS
,
CTO
,
ステント再狭窄
pp.513-518
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000228
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1 多枝病変を有する急性心筋梗塞の非責任病変の血行再建は,順次早期に実施し,完全血行再建を目指す.
2 慢性期PCIの適応は,かつてはCAGの目視の狭窄度のみで決定していたが,現在では機能的虚血を証明できるFFR-guided PCIが主流である.PCI手技ではIVUSなどイメージングデバイスの併用は手技向上のみならず予後も改善する.
3 かつてはルーチンに行われていたステント留置後のフォローアップCAGの意義はなくなり,一般内科医に早期に患者が戻ることが多くなったが,DESを用いても再狭窄をきたす症例があるため,狭心症症状などが認められた場合は早期に循環器専門医に紹介する必要がある.
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