特集 虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで
虚血性心疾患を診る,治す
心筋梗塞慢性期患者のフォローアップ:専門医コンサルトのタイミング
日置 紘文
1
,
上妻 謙
1
1帝京大学医学部附属病院循環器内科
キーワード:
二次予防
,
脂質異常症
,
糖尿病
,
高血圧症
Keyword:
二次予防
,
脂質異常症
,
糖尿病
,
高血圧症
pp.507-511
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000227
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Headline
1 急性心筋梗塞急性期の死亡率は急性期の血行再建術・至適薬物治療より低下し,生存退院後,外来にて二次予防を積極的に行うべき患者が増えている.
2 降圧目標値は140/90mmHgとし,残存心筋虚血の高リスク患者では130/90mmHgとさらに降圧目標値を下げて管理することが重要である.
3 血糖管理目標値はHbA1C 7.0%未満とする.脂質管理として特にLDLコレステロールは急性冠症候群の患者は心血管イベント高リスクであり,70mg/dL未満まで積極的に下げるべきである.
4 ウエスト周囲長で管理する内臓肥満の是正も上記の高血圧・耐糖能異常・脂質異常管理をするうえで重要な二次予防である.
5 心筋梗塞後20~30%の患者で狭心痛を自覚する患者がいるため必要に応じて専門医へのコンサルトを行う.
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