特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第II章 感染症診療各論
[8]皮膚軟部組織感染症
5 リケッチア症
山藤 栄一郎
1
1福島県立医科大学総合内科・臨床感染症学講座
pp.202-205
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000157
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Summary
1.リケッチア症の三徴は「発熱・皮疹・刺し口」であるが,多くの患者は皮疹や刺し口を自覚しないため,医師が積極的に身体診察を行う.
2.特徴的な刺し口は,臨床的診断の決め手となるため全身を検索する.
3.血清学的診断は,急性期IgM抗体の陽性率が低いため,必ずペア血清で診断する.
4.検査の結果を待たず,リケッチア症を疑い次第,テトラサイクリン系抗菌薬で治療を開始する.
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