特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第II章 感染症診療各論
[3]頭頸部感染症
5 Lemierre症候群
仲村 究
1
,
松見 文晶
2
,
小針 健大
3
1福島県立医科大学感染制御学講座
2星総合病院耳鼻いんこう科
3福島県立医科大学会津医療センター耳鼻咽喉科学講座
pp.93-96
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000133
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Summary
1.Lemierre症候群とは,口腔や咽頭領域の感染に続発して引き起こされる,内頸静脈の化膿性血栓性静脈炎を指す.
2.主な起炎菌は,口腔内の嫌気性菌群に属するFusobacterium necrophorumであるが,様々な原因菌が報告されている.
3.若年の成人男性に多く,肺を中心とした遠隔臓器への転移性感染を形成する.
4.適切かつ迅速な抗菌薬治療が開始されなければ,現在でも予後不良の疾患である.
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