特集 日常診療における内分泌疾患
臨床所見や検査値異常からみた内分泌疾患
多飲・多尿と内分泌疾患
萩原 大輔
1
,
有馬 寛
2
1名古屋大学医学部附属病院糖尿病・内分泌内科
2名古屋大学大学院医学系研究科糖尿病・内分泌内科学
キーワード:
バソプレシン
,
中枢性尿崩症
,
高張食塩水負荷試験
,
デスモプレシン
Keyword:
バソプレシン
,
中枢性尿崩症
,
高張食塩水負荷試験
,
デスモプレシン
pp.309-313
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000086
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1 多尿の原因として,水分摂取過剰,バソプレシン(AVP)の分泌低下,腎臓におけるAVPの反応性低下および腎髄質の浸透圧勾配の障害や浸透圧利尿があげられる.
2 はじめに,尿浸透圧により浸透圧利尿と低張性多尿とを鑑別する.実臨床では,糖尿病による血糖コントロール不良に伴う浸透圧利尿の頻度が高い.
3 低張性多尿の場合には,高張食塩水負荷試験,水制限試験およびバソプレシン負荷試験,デスモプレシン試験により,中枢性尿崩症,腎性尿崩症および心因性多飲症を鑑別する.
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