特集 患者指導、医師のこの一言が患者を変える
疾患別指導 下痢
我妻 康平
1
,
仲瀬 裕志
1札幌医科大学 医学部消化器内科学講座
キーワード:
Crohn病
,
下痢
,
食事療法
,
食物繊維
,
大腸炎-潰瘍性
,
低脂肪食
,
過敏性腸症候群
,
消化管微生物叢
Keyword:
Gastrointestinal Microbiome
,
Diarrhea
,
Dietary Fiber
,
Crohn Disease
,
Diet Therapy
,
Colitis, Ulcerative
,
Diet, Fat-Restricted
,
Irritable Bowel Syndrome
pp.1021-1024
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023020829
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<Headline>1 過敏性腸症候群(IBS)や炎症性腸疾患(IBD)など慢性的な下痢をきたす疾患は、生活習慣のなかでも特に食生活とのかかわりが大きいと考えられている。2 不適切な食事により腸内細菌叢が乱れた結果(dysbiosis)、排便状況に影響が出る。その一方で、不適切な食事制限や過度な食事制限は病状の悪化や栄養状態の悪化にもつながる。3 すべての人に適した食事は存在せず、個人の体質、病状などに応じてそれぞれの患者にあわせた食事療法をみつけることが重要である。
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