特集 消化管疾患と感染の最前線
ウイルス性消化管感染症
清水 誠治
1
,
池田 京平
,
富岡 秀夫
1JR大阪鉄道病院 消化器内科
キーワード:
ロタウイルス感染症
,
消化管疾患
,
ウイルス性疾患
,
サイトメガロウイルス感染症
,
ウイルス抗原
,
ウイルス抗体
,
生検
,
消化管内視鏡法
,
病態生理
Keyword:
Cytomegalovirus Infections
,
Biopsy
,
Antibodies, Viral
,
Gastrointestinal Diseases
,
Virus Diseases
,
Rotavirus Infections
,
Antigens, Viral
,
Endoscopy, Gastrointestinal
pp.899-904
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022262917
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<Headline>1 消化管のウイルス感染による病態としては、感染性胃腸炎が最も多いが、潜伏感染からの再活性化による日和見感染症のほか、腫瘍発生の原因にもなっている。2 感染性胃腸炎の原因としてロタウイルスとノロウイルスの頻度が高く、前者は主に乳幼児、後者は全年齢層にみられる。いずれも感染力が高いためヒト-ヒト感染が多い。3 サイトメガロウイルスは主に免疫不全患者における日和見感染症として消化管病変を惹起する。診断には病変局所でのウイルスの証明が原則であるが、生検診断が困難な場合には、抗原血症検査や治療的診断を含めた総合的な判断が必要である。
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