特集 動脈硬化進行予防のための肥満・脂質異常診療戦略
動脈硬化予防のための肥満・脂質異常の治療 スタチンとエゼチミブ
宮島 雅子
1
,
庄司 哲雄
1大阪市立大学 大学院医学研究科代謝内分泌病態内科学
キーワード:
LDL Cholesterol
,
横紋筋融解症
,
高コレステロール血症
,
消化器徴候と症状
,
心臓血管疾患
,
多剤併用療法
,
動脈硬化症
,
Evidence-Based Medicine
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
Ezetimibe
Keyword:
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Evidence-Based Medicine
,
Arteriosclerosis
,
Cardiovascular Diseases
,
Drug Therapy, Combination
,
Ezetimibe
,
Rhabdomyolysis
,
Signs and Symptoms, Digestive
,
Hypercholesterolemia
,
Cholesterol, LDL
pp.1363-1367
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021018152
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Headline>1 動脈硬化性疾患の予防においては、患者の絶対リスクを評価し、保有するリスクファクタープロフィールを考慮して、包括的リスク管理を行うことが推奨されている。2 スタチンは、コレステロール合成経路の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素の阻害薬であり、高LDL-C血症に対する第一選択薬と位置づけられている。様々な臨床研究でスタチンによるCVDリスク低下が繰り返し確認されている。3 エゼチミブは、小腸で発現しコレステロールの吸収を司っているトランスポーター蛋白であるNPC1L1に結合することで、小腸からのコレステロール吸収を阻害する。スタチンと併用することで、さらなるLDL-C低下が可能であり、CVDイベント発症リスクをさらに低下できるとの介入研究が報告されている。
Copyright© 2020 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.