特集 動脈硬化進行予防のための肥満・脂質異常診療戦略
動脈硬化予防のための肥満・脂質異常の治療 脂質異常症の薬物療法 治療開始のタイミングと管理目標値
山下 静也
1
1りんくう総合医療センター
キーワード:
横紋筋融解症
,
冠動脈疾患
,
高リポタンパク質血症II型
,
脂質異常症
,
高トリグリセライド血症
,
多剤併用療法
,
動脈硬化症
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
リスク評価
,
Proprotein Convertase 9
,
薬物使用禁忌
,
Alirocumab
,
Evolocumab
,
Pemafibrate
Keyword:
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Arteriosclerosis
,
Drug Therapy, Combination
,
Proprotein Convertase 9
,
Hyperlipoproteinemia Type II
,
Rhabdomyolysis
,
Hypertriglyceridemia
,
Coronary Disease
,
Risk Assessment
,
Contraindications, Drug
,
K-877 Compound
,
Dyslipidemias
,
Alirocumab
,
Evolocumab
pp.1353-1361
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2021018151
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<Headline>1 生活習慣の改善で脂質管理が不十分な場合には、絶対リスクに応じて薬物療法を考慮する。2 家族性高コレステロール血症や冠動脈疾患の既往がある場合には、基本的に薬物療法が必要で、生活習慣の改善とともに薬物療法を考慮する。3 一次予防の高リスク患者では、合併する病態の包括的管理とともに、LDL-C 120mg/dL未満を目標に薬物療法による早期のLDL-C管理を考慮する。ただし、低~中リスクの一次予防においてはLDL-C低下率20~30%も目標値となりうる。4 LDL-Cが180mg/dL以上の場合には、家族性高コレステロール血症の可能性を念頭において対応する。5 二次予防においてはLDL-C 100mg/dL未満を目標に管理するが、ハイリスク患者ではLDL-C 70mg/dL未満を目指す。
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