脂質異常症 基本を踏まえた実践
こんな病態にはどうすべきか? 小児・若年者に必要な薬物治療とその安全性
勝連 啓介
1
,
太田 孝男
1琉球大学 医学部病態解析医科学講座育成医学分野
キーワード:
LDL Cholesterol
,
危険因子
,
徴候と症状
,
動脈硬化症
,
EBM
,
HMG-CoA Reductase Inhibitors
,
遺伝的素因(疾患)
,
Colestimide
,
Ezetimibe
,
脂質代謝性障害
Keyword:
Ezetimibe
,
Arteriosclerosis
,
Cholesterol, LDL
,
Risk Factors
,
Signs and Symptoms
,
Evidence-Based Medicine
,
Hydroxymethylglutaryl-CoA Reductase Inhibitors
,
Genetic Predisposition to Disease
,
Lipid Metabolism Disorders
,
Colestimide
pp.109-111
発行日 2009年1月1日
Published Date 2009/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009072549
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脂質異常症は動脈硬化性心疾患発症の危険因子であり、予防のためには長期にわたっての治療戦略が必要というエビデンスのもと、脂質異常症を幼少期から治療管理していくことの重要性は高まってきている。家族性高コレステロール血症および家族性複合型高脂血症は、早期の確定診断と治療介入が必要である。薬物療法では、colestimide、スタチン系コレステロール低下薬、ezetimibeが用いられるが、血管硬化性病変の進展程度を評価したうえで、治療方針を決めるべきであると考えられる。小児・若年者の脂質異常症は自覚症状がほとんどないため、患児・家族に対して、いかにしっかりと病識をもたせるかが、治療継続には非常に重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009