特集 心疾患診療に活かす心臓リハビリテーション:まとめエッセンス
包括的心臓リハビリテーションの実際 心不全治療と栄養
鈴木 規雄
1
,
木田 圭亮
,
明石 嘉浩
1聖マリアンナ医科大学 循環器内科
キーワード:
Leucine
,
栄養評価
,
静脈栄養
,
エネルギー摂取量
,
減塩食
,
心不全
,
病勢悪化
,
栄養失調
,
筋肉減少症
,
タンパク質分解
,
静脈栄養剤
,
心臓リハビリテーション
,
フレイル
Keyword:
Diet, Sodium-Restricted
,
Nutrition Assessment
,
Heart Failure
,
Frailty
,
Cardiac Rehabilitation
,
Energy Intake
,
Disease Progression
,
Parenteral Nutrition
,
Leucine
,
Proteolysis
,
Sarcopenia
,
Parenteral Nutrition Solutions
,
Malnutrition
pp.747-753
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020279792
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1 心不全患者の低栄養は予後不良である、またサルコペニアやフレイルの原因となりADLやQOLの低下も招く。2 塩分制限は心不全における栄養療法の基本であるが、厳格な塩分制限は食欲低下をもたらす場合もあり、結果的に食事摂取量が減少して低栄養を招く一因にもなる。3 血行動態に注意した栄養管理が必要だが、適切なリスクマネージメントが十分ではない場合に、心不全患者は医原性サルコペニアに陥るリスクが高い。4 心不全における栄養評価では、体うっ血による影響を受けやすいため、血液学的指標の解釈には注意を要するほか、体重の経時的な推移も確認が必要である。5 食事摂取量が不足する心不全患者に対して、高カロリーもしくはたんぱく質やアミノ酸を多く含む栄養剤は有用であり、より効率的な栄養摂取方法としてMed-Passの有用性が示唆される。
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