総説
インスリン デグルデクとリラグルチドの配合剤IDegLiraの2型糖尿病治療における臨床的有用性
中村 二郎
1
1愛知医科大学 医学部内科学講座糖尿病内科
キーワード:
糖尿病-2型
,
Evidence-Based Medicine
,
第III相試験
,
治療成績
,
Insulin Degludec-Liraglutide
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Clinical Trials, Phase III as Topic
,
Treatment Outcome
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
IDegLira
pp.671-678
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020265146
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インスリン治療中の日本人2型糖尿病患者におけるインスリンデグルデクとリラグルチドの配合剤(IDegLira)の有用性について解説した。IDegLiraは基礎インスリンの増量と比べ、より良い血糖コントロールをもたらす。基礎インスリン単独に比べ低血糖の頻度が低下し、リラグルチド単剤に比べ消化管系有害事象の発現頻度が低下した。また、1日1回の注射は服薬アドヒアランスが改善される可能性がある。さらに、インスリン治療歴を問わず、同等の臨床的有用性を日本人2型糖尿病患者にもたらすことが明らかになった。
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