糖尿病治療のパラダイムシフト
日本人2型糖尿病における薬物療法の進め方
能登 洋
1
,
野田 光彦
1国立国際医療研究センター 糖尿病研究部
キーワード:
Biguanides
,
Alpha-Glucosidases
,
Sulfonylurea Compounds
,
血糖
,
血糖降下剤
,
酵素阻害剤
,
死亡率
,
糖尿病-2型
,
糖尿病性血管障害
,
経口投与
,
EBM
,
アルゴリズム
,
治療成績
,
Thiazolidines
Keyword:
Administration, Oral
,
Algorithms
,
alpha-Glucosidases
,
Biguanides
,
Blood Glucose
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Diabetic Angiopathies
,
Enzyme Inhibitors
,
Hypoglycemic Agents
,
Mortality
,
Sulfonylurea Compounds
,
Treatment Outcome
,
Evidence-Based Medicine
,
Thiazolidines
pp.17-22
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2014057529
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日本人2型糖尿病患者(以下,日本人)で細小血管症リスク低下のエビデンスがあるのはインスリンだけであるが,どの薬物を使用しても同様の効果が見込まれる.metforminは日本人での死亡率低下効果が示唆されており,中国人では大血管症予防効果も実証されている.pioglitazoneは日本人対象のRCTで大血管症リスクの有意な増減を認めていない.スルホニル尿素(SU)薬グリニド薬αグルコシダーゼ阻害薬DPP-4阻害薬に関する日本人対象のエビデンスはまだない.低血糖リスク増加も鑑み,血糖コントロール目標値は一般にHbA1c<7.0%が推奨される.
©Nankodo Co., Ltd., 2014