特集 ここまで明らかになった小腸疾患
小腸の各疾患 吸収不良症候群・蛋白漏出性胃腸症
穂苅 量太
1
1防衛医科大学校 消化器内科・光学医療診療部
キーワード:
栄養評価
,
経腸栄養
,
吸収不良症候群
,
術後合併症
,
鑑別診断
,
タンパク喪失性腸症
,
日和見感染
,
低アルブミン血症
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Nutrition Assessment
,
Enteral Nutrition
,
Opportunistic Infections
,
Protein-Losing Enteropathies
,
Malabsorption Syndromes
,
Postoperative Complications
,
Hypoalbuminemia
pp.99-104
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2020120536
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<Headline>1 吸収不良症候群の原因は、手術後の続発性のものの頻度が高い。2 吸収不良となる栄養素は、脂肪の吸収障害が大部分である。3 蛋白漏出性胃腸症の原因は、続発性のものが多い。4 蛋白漏出性胃腸症の症状は、消化器症状を伴わず、むくみだけが主訴のことがまれではなく、低アルブミン血症の原因として忘れてはならない。5 蛋白漏出性胃腸症は低ガンマグロブリン血症を伴うこともまれではなく、日和見感染のリスクがある。むくみよりも感染症の予防が大切である。
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