特集 たかが便秘、されど便秘-小児の便秘を科学する
薬を使わない治療(非薬物治療) 慢性機能性便秘の治療のフローとは
奥田 真珠美
1
,
佐浦 龍太郎
,
藤野 哲朗
,
齋藤 碧
1兵庫医科大学 小児科
キーワード:
食事療法
,
食物繊維
,
排便
,
便秘
,
アルゴリズム
,
生活指導
Keyword:
Diet Therapy
,
Dietary Fiber
,
Constipation
,
Algorithms
,
Defecation
pp.751-755
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020265387
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●慢性便秘の治療において重要なことは器質的疾患を見逃さないことである。●"機能性便秘"と診断されれば、保護者に詳細な問診をし、治療が難治となるサインである排便時の痛みや排便を我慢する姿勢の有無を把握する。これらのサインがなく便秘傾向の場合はまず非薬物治療を試みるが、効果がなければ薬物治療を追加する。●排便の痛みや我慢がある場合は便塊除去と薬物治療を開始する。●超音波検査による直腸の観察は便塊除去や薬物治療薬選択の一助となるため、可能な限り実施する。
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