特集 くわしく知ろう小児の機能性消化管疾患
小児機能性消化管疾患の各論 Rome IV診断基準 新生児・乳児の悪心・嘔吐
井上 泰輔
1
,
別所 一彦
,
山田 寛之
1大阪大学 大学院医学系研究科小児科学
キーワード:
Acetone
,
分類
,
反芻症
,
アセトン血性嘔吐症
,
吐乳
Keyword:
Acetone
,
Rumination Syndrome
,
Classification
,
Familial Cyclic Vomiting Syndrome
pp.1175-1180
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2023033770
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▼機能性消化管疾患は解剖学的あるいは生化学的な異常では説明できない消化管障害の総称で、その診断にはRome基準が用いられてきた。▼2016年のRome IIIからRome IVへの改訂に際して、Rome III以降に集積されたエビデンスに基づき診断基準が見直された。▼本稿ではRome IVのG1.乳児逆流(溢乳)、G2.乳児反芻症候群、G3.周期性嘔吐症候群について概説する。▼機能性消化管疾患の診断においては、器質的疾患の除外が肝要となることを念頭におく必要がある。
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