特集 くわしく知ろう小児の機能性消化管疾患
小児機能性消化管疾患の各論 Rome IV診断基準 新生児・乳幼児の腹痛・下痢
佐藤 友紀
1
1広島市立舟入市民病院 小児科
キーワード:
下痢
,
腹痛
,
アルゴリズム
Keyword:
Algorithms
,
Abdominal Pain
,
Diarrhea
pp.1181-1186
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2023033771
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▼乳児コリックは、器質的な異常がないにもかかわらず生じる「乳児早期のどうやっても泣き止まない過剰な啼泣」である。▼成長とともに改善する予後良好な病態であるが、虐待につながることがあるため小児科医の適切な指導が重要である。▼機能性下痢はtoddlerの下痢ともよばれ、乳幼児期に発症し、果糖や人工甘味料の摂取で増悪する下痢である。▼体重減少がなく、本人にとって困った症状がないのも特徴である。▼他の原因による下痢の除外が重要で、本病態そのものの予後は良好である。
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