特集 感染症診療における迅速検査を知る
感染症診療に用いられる検査技術とその原理 迅速抗原検査(総論)
新庄 正宜
1
1慶應義塾大学 医学部小児科
キーワード:
アフィニティークロマトグラフィー
,
ELISA
,
ラテックス凝集試験
,
感染
,
蛍光抗体法
,
診断用試薬キット
,
検査予測値
,
疾病の流行
,
化学発光酵素免疫測定
,
化学発光免疫測定
Keyword:
Enzyme-Linked Immunosorbent Assay
,
Fluorescent Antibody Technique
,
Latex Fixation Tests
,
Infections
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Predictive Value of Tests
,
Chromatography, Affinity
,
Epidemics
pp.1403-1408
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2023012722
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▼最も広く使われている迅速抗原検査はイムノクロマト法(ICA)で,高い利便性を有する.▼ICAは,微生物抗原がプレート上で試薬と反応しながら流れる性質を利用した免疫測定法である.▼感度はPCRに比し低いが,特異性はおおむね高い.▼他に,酵素免疫測定法,ラテックス凝集法,蛍光抗体法,化学発光酵素免疫測定法がある.▼結果の解釈において,感度・特異度のほか,流行状況により異なる陽性・陰性的中率が重要である.
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