特集 血液・腫瘍疾患、急ぐべきときは「今」-oncologic emergencyを知ろう
血液・腫瘍疾患を疑う検査結果とその対応 血小板減少の鑑別と対応
関口 昌央
1
1東京大学医学部附属病院 小児科
キーワード:
Edetic Acid
,
血小板減少症
,
鑑別診断
,
血小板輸血
,
紫斑病-特発性血小板減少性
Keyword:
Diagnosis, Differential
,
Purpura, Thrombocytopenic, Idiopathic
,
Platelet Transfusion
,
Edetic Acid
,
Thrombocytopenia
pp.801-804
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022248114
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▼血小板減少の鑑別は多岐にわたるが、産生低下と破壊亢進のいずれが主体か、そして先天性か後天性かに分けて考えると理解しやすい。▼一般的な小児科診療では、感染や薬剤投与に伴う一過性かつ軽度の血小板減少の頻度が高い。▼高度、あるいは遷延性・反復性の血小板減少があれば血液疾患や遺伝性疾患を考慮し、骨髄検査や遺伝子検査などの精査を検討する。▼3系統の血球減少をきたし得る疾患でも、血小板減少だけが先行し得る点に注意する。▼血小板輸血を行う際の血小板数のトリガー値や目標値は、原因疾患や出血の有無によって変わる。
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