特集 血液・腫瘍疾患、急ぐべきときは「今」-oncologic emergencyを知ろう
血液・腫瘍疾患を疑う検査結果とその対応 凝固異常
石原 卓
1
1奈良県立医科大学 小児科
キーワード:
部分トロンボプラスチン時間
,
下血
,
血液凝固異常
,
血液凝固検査
,
紫斑病
,
脳出血
,
基準値
Keyword:
Blood Coagulation Disorders
,
Blood Coagulation Tests
,
Melena
,
Reference Values
,
Partial Thromboplastin Time
,
Purpura
,
Intracranial Hemorrhages
pp.805-809
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022248115
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▼生体内での閉鎖循環系において、よどみない血流循環を維持するためには正常な血管構造および止血凝固機構のバランスを保つことが重要である。▼すなわち止血凝固機構のバランス破綻により出血症状ないしは血栓症をきたすこととなり、重症度によっては生命の危機および生活の質の低下に陥る。▼小児期発生の出血性疾患には好発年齢があること、先天性素因の有無に留意しながら家族歴、既往歴の詳細な問診をとることが診断への重要なポイントである。▼本稿では、小児科で遭遇する出血性疾患の原因となるおもな凝固因子異常に関して、診断に至るためのポイントについて概説する。
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