特集 小児科医が知っておきたい精神医学
子どもによくみられる精神疾患 診断と治療のポイント 限局性学習障害
加賀 佳美
1
,
稲垣 真澄
1国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 知的・発達障害研究部
キーワード:
学習障害
,
注意欠如・多動症
,
行動療法
,
失書症
,
読字障害
,
知能検査
,
家族教育
,
不登校
,
チェックリスト
,
計算障害
,
限局性学習障害
,
自閉症スペクトラム障害
,
心理社会的支援システム
Keyword:
Attention Deficit Disorder with Hyperactivity
,
Behavior Therapy
,
Learning Disabilities
,
Intelligence Tests
,
Autism Spectrum Disorder
,
Specific Learning Disorder
,
Psychosocial Support Systems
,
Phobic Disorders
,
Dyslexia
,
Agraphia
,
Dyscalculia
,
Checklist
pp.1917-1920
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020088628
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<Key Points>(1)限局性学習障害は、知的能力は平均域以上であり、学習環境に問題がないにもかかわらず、読字、書字、計算、数的概念など、特定の領域における学習の習得困難を示す状態。(2)注意欠如・多動症(ADHD)、自閉スペクトラム症(ASD)、発達性協調運動障害(DCD)など、ほかの神経発達症との併存や、うつ、不安症などの精神疾患の二次障害などに注意が必要である。(3)早期に診断し、教育現場への助言や環境調整を行うことで二次障害を防ぐことが重要である。
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