症例報告
眼窩内乳児血管腫2例におけるプロプラノロールの効果と視力への影響
町田 修
1
,
衞藤 薫
,
佐藤 友哉
,
南雲 薫子
,
西川 愛子
,
中務 秀嗣
,
伊藤 進
,
平澤 恭子
,
櫻井 裕之
,
永田 智
1東京女子医科大学 小児科
キーワード:
Propranolol
,
眼窩腫瘍
,
血管腫
,
MRI
,
視力
,
経口投与
,
不同視
Keyword:
Anisometropia
,
Visual Acuity
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Hemangioma
,
Orbital Neoplasms
,
Propranolol
,
Administration, Oral
pp.1250-1253
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2021337222
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眼窩内に存在する下眼瞼乳児血管腫2例を経験した。症例1は1ヵ月の男児、症例2は6ヵ月の女児であった。2例とも血管腫による瞼裂狭小を呈したが、眼球運動制限はなく、画像検査で眼窩内進展を認めた。プロプラノロールを導入し、数ヵ月で退縮傾向となった。視機能に関して、症例2で患側の乱視を認めた。眼周囲血管腫では、より早期に眼窩内腫瘤の画像評価・治療導入を行い、治療終了後も視機能を継続して評価することが重要である。
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