特集 小児血液・腫瘍疾患の最前線
診療のトピックス 急性リンパ性白血病に対する抗体薬
今村 俊彦
1
1京都府立医科大学 大学院医学研究科小児科学
キーワード:
Rituximab
,
白血病-リンパ腫-前駆細胞リンパ芽球性
,
Inotuzumab Ozogamicin
,
Blinatumomab
Keyword:
Rituximab
,
Inotuzumab Ozogamicin
,
Precursor Cell Lymphoblastic Leukemia-Lymphoma
,
Blinatumomab
pp.443-448
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020164987
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●抗体薬の登場により再発・難治B前駆細胞性急性リンパ性白血病の治療に新たな展開がみられる。●リツキシマブは腫瘍細胞表面のCD20を、ブリナツモマブはCD19を、イノツズマブ・オゾガマイシンはCD22を標的とし作用する。●ブリナツモマブおよびイノツズマブ・オゾガマイシンは、小児の再発・難治B前駆性急性リンパ性白血病症例において、高い有効性が確認された。●今後は、個々の薬剤の適応や、その使い分け、および、特異的な副作用の予防や管理方法について、さらなる知見の集積が必要と思われる。
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