特集 小児血液・腫瘍疾患の最前線
診療のトピックス 小児造血器腫瘍に対するハプロ移植
菊田 敦
1
1福島県立医科大学 小児腫瘍科
キーワード:
Cyclophosphamide
,
抗リンパ球血清
,
死亡率
,
腫瘍再発
,
白血病-急性骨髄性
,
造血幹細胞移植
,
造血器腫瘍
,
白血病-リンパ腫-前駆細胞リンパ芽球性
,
ハプロタイプ一致移植
Keyword:
Hematologic Neoplasms
,
Leukemia, Myeloid, Acute
,
Mortality
,
Cyclophosphamide
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Transplantation, Haploidentical
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Antilymphocyte Serum
,
Precursor Cell Lymphoblastic Leukemia-Lymphoma
pp.435-441
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020164986
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●免疫細胞療法の1つとして低用量ATGを用いたT細胞充満HLA半合致移植(ハプロ移植)が注目されており、小児再発・難治性白血病に対して、すぐれた治療成績が報告されている。●福島県立医大における開発の経緯と最近の治療成績と現状および、小児における移植後大量シクロホスファミドを用いたハプロ移植について概説する。●一方、課題として免疫監視機構からのエスケイプによる再発様式が指摘され、何らかの対策が望まれる。●また、今後は多施設共同臨床試験による検証が必要である。
Copyright© 2020 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.