2015年の白血病診療-一般外来での初発症状から長期フォローアップまで 白血病の分類と治療と予後
急性リンパ性白血病
今井 陽俊
1
1札幌北楡病院 血液内科
キーワード:
Burkittリンパ腫
,
Vincristine
,
副腎皮質ホルモン
,
造血幹細胞移植
,
Rituximab
,
白血病リンパ腫-前駆細胞リンパ芽球性
,
WHO分類
Keyword:
Rituximab
,
Adrenal Cortex Hormones
,
Burkitt Lymphoma
,
Vincristine
,
Hematopoietic Stem Cell Transplantation
,
Precursor Cell Lymphoblastic Leukemia-Lymphoma
pp.227-230
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015323332
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急性リンパ性白血病(ALL)の症状は,正常造血細胞の産生不全に伴うものと髄外浸潤による症状である.診断は,骨髄検査でリンパ芽球が全有核細胞数の25%以上を占める場合でWHO分類によりB-ALLとT-ALLに分類される.治療戦略は,残存病変による治療抵抗性を獲得しないように,治療早期に最大限の抗腫瘍効果を発揮させることである.造血幹細胞移植の適応は,予後不良因子を有する高リスク群である.予後因子には,年齢,診断時の白血球数,染色体異常と治療反応性がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2015