特集 知っていますか?小児科領域のスポーツ障害
急性スポーツ障害 運動中の突然死
鮎沢 衛
1
1日本大学 医学部小児科学系小児科学分野
キーワード:
QT延長症候群
,
学校保健
,
冠動脈疾患
,
心筋疾患
,
心室細動
,
心臓マッサージ
,
心停止
,
スポーツ医学
,
大動脈瘤
,
電気的除細動
,
動脈瘤-解離性
,
突然死-心臓
,
除細動器
,
心臓振とう
Keyword:
Ventricular Fibrillation
,
Long QT Syndrome
,
Cardiomyopathies
,
Heart Arrest
,
Heart Massage
,
Coronary Disease
,
Death, Sudden, Cardiac
,
Electric Countershock
,
Sports Medicine
,
School Health Services
,
Aortic Aneurysm
,
Aneurysm, Dissecting
,
Commotio Cordis
,
Defibrillators
pp.169-176
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2020136301
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●小児の突然死は減少しているが、急性心停止の多くが運動中や直後などに起こっている。●運動時の心停止の原因となる心疾患には、特発性心室細動、心筋症、QT延長症候群、心臓震盪、冠動脈疾患、大動脈解離などがあり、それぞれの心停止発症と運動との関係に特徴がある。●運動の種類に大きく分けて、等張性運動と等尺性運動、有酸素運動と無酸素運動があり、心血管系への影響が異なるが、実際の運動はこれらが複雑に組み合わさっている。●学校生活では運動負荷がかかる場面が多いが、同時に心停止が発症したときの目撃者がすぐに救命行為を行えるため、蘇生成功の可能性が高く年々死亡率は低下しており、関係者への講習の継続が望まれる。
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