特集 月経困難症治療あるある
患者背景と月経困難症治療あるある 月経困難症治療のアドヒアランスと長期投与
北島 百合子
1
1長崎大学 産婦人科
キーワード:
Estrogens
,
医師-患者関係
,
月経困難症
,
骨密度
,
薬物添加子宮内避妊具
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
乳房腫瘍
,
配合製剤
,
Leuprorelin
,
Levonorgestrel
,
Dienogest
,
服薬アドヒアランス
,
受療行動
,
長期投与
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Estrogens
,
Levonorgestrel
,
Leuprolide
,
Bone Density
,
Intrauterine Devices, Medicated
,
Patient Acceptance of Health Care
,
Physician-Patient Relations
,
Dysmenorrhea
,
Drug Combinations
,
Breast Neoplasms
,
Medication Adherence
,
Dienogest
pp.1338-1342
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2023063111
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
月経困難症に対するおもな治療法は薬物療法である.薬物治療の効果を十分に発揮させるためには治療に対するアドヒアランスが必要となる.一般的にアドヒアランスの向上に必要な要素として,(1)治療の内容,(2)患者の理解,(3)医療者のコミュニケーション力,(4)患者・医療者の相互関係があげられる.また,月経困難症の治療は長期にわたることが多く,アドヒアランスを維持する管理も重要である.本稿では,月経困難症の治療におけるアドヒアランス向上に必要な考え方と様々な治療薬の特性に応じた選択法について解説する.さらに,月経困難症治療が長期間に及ぶ際の注意点についても解説する.
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.