特集 プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン-黄体ホルモンのすべて-
新規黄体ホルモン系薬剤 選択的プロゲステロン受容体修飾薬(SPRM)の今後の展望
山口 宗影
1
,
近藤 英治
1熊本大学 大学院生命科学研究部産科婦人科学講座
キーワード:
ホルモン拮抗剤
,
Mifepristone
,
子宮筋腫
,
子宮内膜腫瘍
,
子宮内膜症
,
Progesterone Receptors
,
乳房腫瘍
,
性交後避妊剤
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Mifepristone
,
Hormone Antagonists
,
Leiomyoma
,
Contraceptives, Postcoital
,
Endometrial Neoplasms
,
Endometriosis
,
Receptors, Progesterone
pp.997-1002
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022284590
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選択的プロゲステロン受容体修飾薬は、副作用を最小にするために、より選択的にプロゲステロン受容体に作用するように開発されてきた。基礎研究や臨床研究が行われており、海外では緊急避妊と子宮筋腫に対して、すでに臨床応用されている。今後さらに、子宮内膜症、子宮内膜がん、乳がんに対する効果が検討される。投与後は子宮内膜の可逆的な形態変化に留意し、肝毒性に注意する必要がある。今後、ホルモン依存性疾患に対して適応の拡大が期待される薬剤である。
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