特集 プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン-黄体ホルモンのすべて-
黄体ホルモンの臨床 黄体ホルモンと早産
桑原 慶充
1
1日本医科大学 産婦人科
キーワード:
黄体ホルモン
,
早産
,
妊娠持続
,
17-Alpha-Hydroxyprogesterone
,
医薬品承認
,
ハイリスク妊娠
,
ランダム化比較試験
Keyword:
17-alpha-Hydroxyprogesterone
,
Obstetric Labor, Premature
,
Drug Approval
,
Corpus Luteum Hormones
,
Pregnancy, High-Risk
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Pregnancy Maintenance
pp.969-974
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022284586
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黄体ホルモンが妊娠を維持し、その機能的消退が分娩を誘導することは確立された概念である。そのため、黄体ホルモンの外的補充によって早産リスクが低減するかについて、多くの臨床試験が行われてきた。結果の不一致により様々な議論があったが、2021年に個別データによる高精度なメタアナリシスが報告され、自然早産既往や頸管長短縮を認める妊婦に対する黄体ホルモン療法のメリットが概ね実証された。わが国での積極的導入には、製剤の承認状況や、安定供給に関する諸問題をクリアする必要がある。
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