特集 ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学
腫瘍 ワクチン時代の子宮頸がん・HPV関連がんの予防
江川 長靖
1
1ケンブリッジ大学 病理学部ウイルス学
キーワード:
細胞診
,
子宮頸部腫瘍
,
集団検診
,
予防接種スケジュール
,
予防接種
,
パピローマウイルス感染症
,
パピローマウイルスワクチン
Keyword:
Immunization Schedule
,
Mass Screening
,
Vaccination
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Cytodiagnosis
,
Papillomavirus Infections
,
Papillomavirus Vaccines
pp.797-804
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022250751
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有効な検診とワクチンによって子宮頸がん・HPV関連がんは撲滅を目指せるものとなった。WHOは21世紀後半での子宮頸がんの撲滅に向けて、2030年までに、(1)女性の90%が15歳までにワクチンを接種すること、(2)70%が適切な時期に2回検診を受けること、(3)90%が適切な治療を受けることを目標として掲げている。本稿では、子宮頸がん・HPV関連がんのHPV感染症としての理解が進む中、新たなフェーズに入った子宮頸がん・HPV関連がんの予防について、ワクチンと検診とに分けて世界が目指しているところを概説する。
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