日常診療で診る感染症 この疾患を見落とすな
ヒトパピローマウイルスワクチン
今野 良
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター 産科婦人科
キーワード:
一次予防
,
細胞診
,
子宮頸部腫瘍
,
予防接種
,
パピローマウイルス感染症
,
パピローマウイルスワクチン
Keyword:
Cytodiagnosis
,
Uterine Cervical Neoplasms
,
Primary Prevention
,
Vaccination
,
Papillomavirus Infections
,
Papillomavirus Vaccines
pp.878-885
発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011021873
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●子宮頸癌のほぼすべてがハイリスクhuman papillomavirus(HPV)感染が原因である。●HPVワクチンは遺伝子工学的手法によって作られた効果および安全性の高いワクチンである。●これによって、HPVワクチンによる子宮頸癌の一次予防が現実のものとなった。●子宮頸癌は治療する癌ではなく、予防する癌になったというのが世界のコンセンサスである。●子宮頸癌は、ワクチンの高い接種率と二次予防である癌検診の高い受診率によって、ほぼ根絶できることが期待されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2010