特集 産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-
周産期メンタルヘルスケアの問題点と今後の方向性
笠井 靖代
1
,
増田 祥子
1日本赤十字社医療センター 産婦人科
キーワード:
意思決定
,
自殺
,
児童虐待
,
小児の発達
,
精神保健サービス
,
精神疾患
,
妊娠合併症
,
うつ病-分娩後
,
ハイリスク妊娠
,
妊娠前管理
,
母子保健
,
女性性
,
妊産婦死亡
,
自己評価式抑うつ尺度
Keyword:
Depression, Postpartum
,
Child Development
,
Mental Disorders
,
Mental Health Services
,
Child Abuse
,
Pregnancy, High-Risk
,
Preconception Care
,
Pregnancy Complications
,
Decision Making
,
Suicide
,
Maternal Health Services
,
Femininity
,
Maternal Death
pp.758-762
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022248374
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妊産婦のメンタルヘルスケアの重要性が、妊産婦の自殺や児童虐待、長期的な子どもの発達への影響などを背景に認識されている。ハイリスク妊産婦を妊娠中から抽出するとともに、精神疾患合併女性に対するプレコンセプションケアが肝要となる。医療者は、妊産婦の個別の状況を理解し、情報を共有し十分な話し合いにより双方向性の治療・支援方針を決定していくshared decision makingを心がけたい。また妊産婦を取り巻く社会環境を、ジェンダーギャップを克服する視点で変革することが望まれる。
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