特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第5章)膠原病科・リウマチ科 全身性エリテマトーデス
阿部 早和子
1
,
渥美 達也
1北海道大学 大学院医学研究院免疫・代謝内科学教室
キーワード:
Prednisolone
,
血小板減少症
,
エリテマトーデス-全身性
,
妊娠管理
,
妊娠合併症
,
妊娠高血圧症候群
,
免疫抑制剤
,
ハイリスク妊娠
,
妊娠前管理
,
腎機能障害
Keyword:
Lupus Erythematosus, Systemic
,
Immunosuppressive Agents
,
Pregnancy, High-Risk
,
Preconception Care
,
Prenatal Care
,
Prednisolone
,
Pregnancy Complications
,
Thrombocytopenia
,
Hypertension, Pregnancy-Induced
,
Renal Insufficiency
pp.236-241
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140460
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>・SLE合併妊娠自体で複数の合併症のリスクが高まること、SLEは妊娠によって増悪のリスクがあることなどから、SLE合併妊娠は、非合併妊娠と比べ、妊娠すること自体にリスクがあり、母児双方の有害転帰リスクも高い。・SLEの患者さんでは、妊娠を認容できない重大な臓器合併症がなく、かつSLEが低疾患活動性以下でコントロールできている場合でなければ妊娠を認容することは難しい。・SLEの妊娠管理では、妊娠に伴う生理的な体の変化を加味することが重要である。・妊娠中の管理の中では特に、血小板、血圧、腎機能の管理が重要と考えられ、しっかりとモニタリングを行い、場合によっては管理入院の必要性も考慮しながら、一症例ごとに計画的な分娩を検討していく必要があると考えられる。
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