特集 こんなときどうする?他科とのコミュニケーションガイド
(第13章)乳腺外科 乳がんと妊娠
池田 達彦
1
,
神野 浩光
1帝京大学 医学部外科学講座
キーワード:
抗腫瘍剤
,
乳房腫瘍
,
乳房切除術
,
妊娠合併症-腫瘍性
,
放射線療法
Keyword:
Breast Neoplasms
,
Antineoplastic Agents
,
Pregnancy Complications, Neoplastic
,
Mastectomy
,
Radiotherapy
pp.458-462
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022140497
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<産婦人科医におさえてほしいポイント>妊娠期の乳がんの診断および治療は乳腺専門医にとっても難しい。治療は若年性の乳がんでは手術、放射線療法、化学療法のいずれも適応となることが多く周産期管理とバランスを保ちながら綿密な治療戦略を立てる必要がある。また妊娠期の乳がんは増加傾向とはいえ、症例数の多い施設でも年に数例と考えられる。多くの乳腺専門医にとって数年に1例の経験と想定される。乳がんの治療については経験豊富であっても、周産期の胎児と母体の安全性の管理には不慣れである。産婦人科医をはじめとして周産期管理にかかわるチームなど多くの関係者の協力が必要不可欠と考えられる。
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