特集 新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
【II.臨床への影響】周産期医療への影響
中井 章人
1
1日本医科大学 産婦人科
キーワード:
妊娠合併症-感染性
,
不安
,
予防接種
,
リスク
,
母子保健
,
里帰り分娩
,
COVID-19
,
COVID-19ワクチン
Keyword:
Risk
,
Vaccination
,
Pregnancy Complications, Infectious
,
COVID-19
,
Maternal Health Services
,
Anxiety
,
COVID-19 Vaccines
pp.251-256
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022135865
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
妊婦は、ハイリスクに分類され、軽症であっても原則入院管理が求められる。無症状者への分娩前PCR検査は、検出率が低く、陽性の場合の分娩管理方法に指針がない。関連学会では、産科医師と相談のうえ、ワクチン接種を推奨している。妊婦の陽性率は、一般の1/3以下で、減少傾向にある。感染経路の56.9%が家庭内で、無症状、軽症者が大部分だが一部重症者も報告される。診療実績は、外来診療中心に減少し(-15%)、16.7%の施設の医師が、濃厚接触等で就業制限を受けていた。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.