特集 新型コロナ最前線 ワクチンと治療―今を知り,これからを考える
◉新型コロナワクチン開発の最前線
①日本における新型コロナワクチンの開発
-―国産ワクチンの意義と展望
戸高 玲子
1
,
芳賀 慧
1
,
片山 和彦
2
1北里大学大村智記念研究所 ウイルス感染制御学研究室・感染制御科学府ワクチン学研究室
2北里大学大村智記念研究所 ウイルス感染制御学研究室・感染制御科学府ワクチン学研究室 教授
キーワード:
モダリティ
,
mRNA
,
レプリコン
,
分子ニードル
,
組換えウイルス
Keyword:
モダリティ
,
mRNA
,
レプリコン
,
分子ニードル
,
組換えウイルス
pp.194-199
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000230
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国内のワクチン接種率は75%平均を突破しており,第5波のデルタ株による流行も収束し,流行の谷間に入っている。しかし,水面下で続いているワクチンによる選択圧により,ワクチン逃避株が登場し,第6波以降の流行が始まる可能性もある。開発の進む国産ワクチンの実用化は,ワクチン逃避のような不測の事例に,迅速且つ安全に対応するために必要不可欠である。本稿では国産ワクチンの作用機序と開発状況を紹介する。
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