特集 経験に学ぶCOVID-19診療―見えてきた日本の治療指針
◉治療経験に学ぶ基礎疾患別のCOVID-19治療
②間質性肺炎患者に発症したCOVID-19症例
黒沼 幸治
1
1札幌医科大学医学部 呼吸器・アレルギー内科学講座 准教授
キーワード:
間質性肺炎
,
COVID-19
,
腹臥位療法
,
深部静脈血栓症
Keyword:
間質性肺炎
,
COVID-19
,
腹臥位療法
,
深部静脈血栓症
pp.45-49
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000177
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65歳の男性。膠原病に伴う間質性肺炎と診断されていたが,薬物療法を必要とせず経過観察されていた。咳嗽と発熱で検査をしたところ,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性が判明。発症8日目に低酸素血症があり当院(札幌医科大学)に入院した。中等症として治療を行ったが,悪化し人工呼吸器管理となった。腹臥位療法や薬物療法で改善し,最終的には在宅酸素療法を導入し自宅退院となった。間質性肺炎患者に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症すると,重症化や様々な合併症のリスクがある。
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