特集 経験に学ぶCOVID-19診療―見えてきた日本の治療指針
◉治療経験に学ぶ基礎疾患別のCOVID-19治療
①肥満のあるCOVID-19症例
大城 雄亮
1
,
新里 敬
2
1社会医療法人敬愛会中頭病院 感染症・総合内科 感染症内科医長
2社会医療法人敬愛会中頭病院 感染症・総合内科 副院長
キーワード:
肥満
,
糖尿病
,
挿管困難
,
睡眠時無呼吸症候群(OSA)
Keyword:
肥満
,
糖尿病
,
挿管困難
,
睡眠時無呼吸症候群(OSA)
pp.39-44
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000176
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症化のリスク因子として,65歳以上の高齢者,慢性肺疾患,糖尿病などが言われているが,肥満も重要なリスク因子である。欧米の文献では,BMI(Body Mass Index)≧30が高リスクとされているが,東アジア人ではより低いBMIでも重症化に関連するとの報告もある。肥満は,糖尿病,睡眠時無呼吸症候群など他の疾患の合併も多く,ステロイドを使用することによる原疾患の悪化,夜間酸素化が低下しやすく呼吸状態の評価が難しくなること,挿管困難となりやすいことなどから,COVID-19とは相性の悪い病態であり,注意が必要である。
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