特集 経験に学ぶCOVID-19診療―見えてきた日本の治療指針
◉治療経験に学ぶ基礎疾患別のCOVID-19治療
③レムデシビル開始後に一時的に透析を要したたこつぼ心筋症合併重症COVID-19症例
伊藤 穣
1
,
武田 典久
2
1名古屋市立大学大学院医学研究科 呼吸器・免疫アレルギー内科学 准教授
2名古屋市立大学大学院医学研究科 呼吸器・免疫アレルギー内科学 病院助教
キーワード:
COVID-19
,
たこつぼ心筋症
,
心不全
,
レムデシビル
,
透析
Keyword:
COVID-19
,
たこつぼ心筋症
,
心不全
,
レムデシビル
,
透析
pp.50-54
発行日 2021年3月10日
Published Date 2021/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000178
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82歳の男性。発熱でCOVID-19を発症した翌日に重症呼吸不全となり救急搬送された。併存症として高血圧,慢性腎不全,狭心症,脳梗塞を有し,来院時にたこつぼ心筋症による心不全,肺水腫を合併しており,直ちに人工呼吸管理を開始した。eGFR22.2の腎機能低下を認めたが,家族の同意を得て,レムデシビルを投与した。一時CHDFの導入を必要としたが,人工呼吸管理,透析のいずれからも離脱し,回復した。
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