特集 感染症の発熱とその治療―患者背景からの診断・治療のコツ
◉入院患者における感染症の発熱と治療
④心臓血管系手術患者
柚木 靖弘
1
,
金岡 祐司
2
,
種本 和雄
2
1川崎医科大学 心臓血管外科 講師
2川崎医科大学 心臓血管外科 教授
キーワード:
心臓血管外科手術
,
手術部位感染(SSI)
,
遠隔部位感染
,
感染性心内膜炎
Keyword:
心臓血管外科手術
,
手術部位感染(SSI)
,
遠隔部位感染
,
感染性心内膜炎
pp.53-59
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000100
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Summary
外科手術においては,手術後の感染症をいかにコントロールするかが,手術成績を大きく左右する。心臓血管外科では,多くの併存疾患を有する高齢の患者に対して,人工弁や人工血管などの人工物を植え込んだり,体外循環などを用いて手術を施行したりすることが多く,残念ながら,ある程度の頻度で感染症が生じる。特に,植え込んだ人工物の感染症は非常に難治性となるため,生じさせないことが非常に大切である。発熱は術後に最も頻回にみられる現象であるが,感染性のものか非感染性のものかを的確に判断し,対応することが求められる。
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