Japanese
English
原著
伝染性膿痂疹の細菌学的検討(第2報)—MRSA単独陽性例の臨床的特徴を含めて
Bacteriological studies of impetigo contagiosa (II):Clinical features of impetigo caused by methicillinresistant Staphylococcus aureus
加藤 千草
1
,
石黒 直子
1
,
川島 眞
1
,
五十嵐 英夫
2
Chikusa KATO
1
,
Naoko ISHIGURO
1
,
Makoto KAWASHIMA
1
,
Hideo IGARASHI
2
1東京女子医科大学皮膚科学教室
2都立衛生研究所微生物部
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Mdeical University
2Department of Microbiology, Metropolitan Research Laboratory of Public Health
キーワード:
伝染性膿痂疹
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
,
コアグラーゼ型
,
ファージ型
,
表皮剥脱素
Keyword:
伝染性膿痂疹
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
,
コアグラーゼ型
,
ファージ型
,
表皮剥脱素
pp.297-301
発行日 2000年4月1日
Published Date 2000/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412903171
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1997年7〜9月の3か月間に,当科を受診した伝染性膿痂疹26症例について原因菌,およびそのうち25症例について薬剤感受性,19症例についてコアグラーゼ型,ファージ型,表皮剥脱素の検索を行った.全例で主な分離菌として黄色ブドウ球菌(以下黄色ブ菌)が検出され,そのうち黄色ブ菌単独が20例,溶血性連鎖球菌とともに分離されたものが3例,その他3例であった.25症例26株の黄色ブ菌について薬剤感受性試験を施行したところ,4症例からはメチシリン耐性黄色ブ菌(以下MRSA)が分離された.うち2症例はMRSA単独検出症例で,2症例とも一見痂皮化途上を思わせる湿潤傾向に乏しい皮疹が拡大する特徴的な臨床像を呈した.
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