Special feature 医療従事者を守る職業感染制御の再点検
■スタッフのワクチン戦略
金井 信一郎
1
1信州大学医学部附属病院感染制御室 副室長
pp.119-124
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000466
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医療関係者は日常的に感染症患者と接触しやすく,職業感染のリスクがある。自らの感染を防ぐことで,自らが感染源となることを防ぐことが重要である。免疫が低下している患者に感染を伝播させれば,重大な健康被害につながりかねない。また,多数の医療関係者が感染症により欠勤すれば病院機能が低下しかねず,社会機能維持の観点からも職業感染対策は重要である。日本では日本環境感染学会が「医療関係者のためのワクチンガイドライン」を作成しており,医療機関のみならず,医療従事者の養成学校などで広く普及している。今回はその最新版である第3版を中心にスタッフのワクチン戦略を再点検していく。
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