特集 周産期の薬物療法 update 2025 新生児編
各論:感染症治療薬
ワクチン
多屋 馨子
1
TANAKA-TAYA Keiko
1
1神奈川県衛生研究所
pp.1049-1052
発行日 2025年9月10日
Published Date 2025/9/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002278
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はじめに
予防接種法に基づいて,2014年3月28日に「予防接種に関する基本的な計画」(以下,基本計画)が定められ,同年4月1日に適用された。最近の改訂は,2025年3月31日である1)。基本計画において,わが国の予防接種施策の基本的な理念は「予防接種・ワクチンで防げる疾病は予防すること」である。ワクチン・ギャップの解消が進み,国内で接種可能なワクチンの種類は増加している。また,妊娠中に受けるワクチンの種類も増加し,妊婦,乳児,幼児,学童,思春期,青壮年期,高齢者のそれぞれの時期に必要なlife-course immunization2,3)の考え方が普及してきた。

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