Special feature 医療従事者を守る職業感染制御の再点検
■領域別スタッフの曝露対策のポイント ❶救急外来・手術室
山下 幾太郎
1
,
山元 良
1
,
佐々木 淳一
2
1慶應義塾大学医学部救急医学助教
2慶應義塾大学医学部救急医学副病院長・教授・診療科部長
pp.125-130
発行日 2024年4月15日
Published Date 2024/4/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000467
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新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって,医療機関においても多数のクラスターが発生し,医療従事者の感染も相次いだ。これにより,標準予防策の徹底を中心とした感染対策への意識は明らかに高まっている。COVID-19のパンデミック以前は,様々な感染症患者と遭遇する可能性のある救急外来においても,サージカルマスクの着用さえしていない医療従事者の姿が散見されたが,このような状況は現在ではほぼ皆無となった。しかし,我々医療従事者は,COVID-19のみならず様々な職業感染のリスクに晒されており,救急外来・手術室は特にそのリスクの高い部門である。
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