実践報告
院内感染予防策としての手洗い・手指消毒に関しての取り組み
高橋 孝行
1
,
福本 幸子
2
,
監物 ヒロ子
2
,
森田 雅之
3
,
岡部 紀正
4
,
松本 文夫
5
1神奈川県衛生看護専門学校付属病院臨床検査科
2神奈川県衛生看護専門学校附属病院看護部
3神奈川県衛生看護専門学校附属病院薬剤科
4神奈川県衛生看護専門学校附属病院外科
5神奈川県衛生看護専門学校附属病院内科
pp.403-405
発行日 2001年5月25日
Published Date 2001/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902508
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2000年1月に全国大学病院,神奈川県内基幹病院150施設で実施した手洗い・手指消毒に関するアンケート調査(100施設より回答)の結果によれば,流水設備を病室前には設置していないと答えた施設は約半数であった.48施設で病室内に設置していたが,洗面用と考えられた.しかし,擦式剤は81施設で全病室前に設置していた3).
当院では,1996年4月入院環境料院内感染対策加算(現在は未実施による減算方式に変更)が実施される以前から,各病室に速乾性擦式手指消毒剤を設置している.擦式剤を導入してからは,手洗い回数も6~7回/日であったものが,20~30回/日に増加した.これは,医療従事者が手指消毒の重要性を認識したことと擦式剤は簡便であるためと考えられる.
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