Special feature CDI・ノロウイルス感染症との戦い方 腸管感染予防策
■Staff
施設職員・関連職員のノロウイルス感染症対策
-―感染・伝播予防と職場復帰までの管理手順
青山 恵美
1
1社会医療法人大雄会総合大雄会病院 感染対策課 管理師長 感染管理認定看護師
pp.82-88
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000023
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はじめに
ノロウイルスは感染力が強く,ごく少量のウイルスで健常者にも感染し,嘔吐・下痢などの急性胃腸炎症状を起こす。潜伏期間は短く医療施設内でノロウイルス感染症患者が発生した場合には,患者のみならず,職員へも伝播し,アウトブレイクを引き起こす危険がある1-4)。医療施設で発生した感染性胃腸炎アウトブレイク事例の中には,職員が発端者となった事例も報告されている5)。施設内に従事する職員および関連職員(以後,職員)は,自らが感染者にならないためにもノロウイルス感染予防策を熟知し,有症者を早期発見し,感染拡大の防止に努めなければならない。本稿では,職員のノロウイルス感染予防策のポイント,有症職員の就業制限などについて紹介する。
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