特集 トラブル回避で感染症予防 感染制御のための皮膚管理
患者別 皮膚トラブルの実例から皮膚管理を学ぶ トラブル回避と感染症予防のポイント 未熟児・新生児患者
鈴木 尊裕
1
,
大木 康史
1桐生厚生総合病院 小児科
キーワード:
機器と資材用品
,
軟膏剤
,
皮膚疾患
,
皮膚疾患-感染性
,
皮膚生理学的現象
,
未熟児疾患
,
感染予防管理
,
手指衛生
Keyword:
Equipment and Supplies
,
Infant, Premature, Diseases
,
Ointments
,
Skin Diseases, Infectious
,
Skin Physiological Phenomena
,
Skin Diseases
,
Infection Control
,
Hand Hygiene
pp.245-248
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.34426/J04878.2018337365
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はじめに
新生児は皮膚の生理機能が未熟なために皮膚トラブルを起こしやすい状態にある。特により未熟である低出生体重児では皮膚機能も非常に未熟であるため,多くの新生児集中治療室(NICU)では新生児に対する皮膚のケアに注意を払っている。また,早産児における後期敗血症の原因菌として表皮ブドウ球菌,黄色ブドウ球菌,真菌等,皮膚に保菌される細菌が多数を占めており1),細菌の侵入門戸としての皮膚の重要性が示唆される。本稿では適切な皮膚ケアを行うための表皮の発生に関する知識と実際の皮膚トラブルの症例提示,感染予防の観点からのポイントを述べる。
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