特集 呼吸器領域の抗菌薬の使い方 - 最新エビデンスから導く基本と応用
慢性呼吸器症状における抗菌薬の使い方 マイコプラズマ肺炎 流行・耐性動向と診断・治療の最前線
成田 光生
1
1徳洲会札幌徳洲会病院 小児科
キーワード:
細菌DNA
,
L-Lactate Dehydrogenase
,
Steroids
,
血清学的検査
,
細菌抗原
,
呼吸器徴候と症状
,
集団サーベイランス
,
肺炎-マイコプラズマ性
,
Macrolides
,
細菌薬剤耐性
,
分子診断技法
,
疾病の流行
,
マクロライド耐性
Keyword:
Antigens, Bacterial
,
DNA, Bacterial
,
L-Lactate Dehydrogenase
,
Population Surveillance
,
Steroids
,
Pneumonia, Mycoplasma
,
Serologic Tests
,
Signs and Symptoms, Respiratory
,
Macrolides
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Molecular Diagnostic Techniques
,
Epidemics
pp.202-208
発行日 2018年9月10日
Published Date 2018/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2019012931
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マイコプラズマ肺炎は2011~12・15~16年に2峰性の大流行があり、1988年以後消失していた流行の4年周期が復活したようにも見える。2010年・2014年にはこれに先駆けて夏から秋にかけて小さな流行が見られていたことから、2018年の動向が注目される。マイコプラズマのマクロライド耐性率は現在着実に減少しつつあり、このような状況においてこそ、耐性の有無を迅速・簡便に検索できる遺伝子診断法は診療上の有用性が高い。難治例に対するステロイドは考慮されるべき治療法であり、その使用基準の確立が望まれる。
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