総特集 看護の危機管理―コロナ禍の経験を生かして
1章 解説 コロナ禍における看護管理の実態調査
1-5 コロナ禍における看護部組織の運営実態と課題
小澤 知子
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1東京医療保健大学医療保健学部看護学科 准教授
pp.30-34
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
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医療職のタスクシフト/シェアでは、医師だけではなく、特に受け手としての期待が高い看護職の役割を踏まえたチーム医療推進の検討が必要となっています。しかし、これまでの議論は、平時における働き方を前提としていたため、今後は危機発生時の働き方や医療提供体制も想定した議論を進めることが求められています。医療における危機的状況であるコロナ禍において、看護組織の運営上の困難と対応について明らかにすることは、未来に向けての危機対応の示唆を得るものと考えます。そこで、本調査のうち、看護部長を対象に実施した看護部組織の運営上の困難と対応の実態および課題についての結果から、未来への示唆を得たいと考えます。
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