薬剤感受性検査データ(MIC)の読み方と耐性菌検査 グラム陰性菌編
8.Klebsiella pneumoniae, Klebsiella oxytoca
原 稔典
1
1広島大学病院 診療支援部 臨床検査部門
pp.787-793
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt53080787
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薬剤感受性パターンと注目すべきポイント
本株はKlebsiella pneumoniae(K. pneumoniae)であり,ペニシリンをはじめ,第一世代から第四世代セファロスポリン系薬やモノバクタム系薬までMIC値(最小発育阻止濃度)の上昇が認められる(表1).また,カルバペネム系薬であるイミペネム(IPM)のMIC値は低く感性である一方で,メロペネム(MEPM)ではMIC値の上昇が認められ,耐性を獲得している.そのため,カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(carbapenem-resistant Enterobacterales;CRE)の判定基準に合致する.

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